駒取りをかけられたときの対処法

駒取りをかけられた時の対処法

➀駒取りにしている駒を取る

ア無条件にとれる→ベスト(駒得)

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例えばこの局面は、飛車によって金取りを掛けられているが、根元の飛車を取ればよし
イ取り返される場合

a駒得→取る

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22銀同歩でこちらの駒得

b同価値交換→玉形の差、渡して良いか、交換した駒が使えるかなど考慮。ダメなら②以下

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飛車取りのこの局面、飛車交換しても良いか?→陣形の差などを考えると飛車交換はまずそう➁以下を考える

c駒損→②以下を考える

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22角成同金は駒損でダメ→➁以下を考える

➁取らせる ア別の有効手がある場合イ取らせて形を悪くするウ手番を握る

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現在72竜の金取りを掛けられているが、金取りを放置して68銀打ちが好手。

③その駒を取られないように受けるア直接受けるイ間接的に受ける(飛角香の場合)ウ逃げる

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ア直接受けなら32銀打

イ間接受け(飛車の利きを遮断しながらの受け)なら51歩

ウ逃げなら32金

 

まとめ

駒取りをかけられた時

➀駒取りにしている駒を取る

ア無条件にとれる→ベスト(駒得)

イ取り返される場合

a駒得→取る

b同価値交換→玉形の差、渡して良いか、交換した駒が使えるかなど考慮。ダメなら②以下

c駒損→②以下を考える

(ウ取る暇がない場合(特に終盤)は②)

取らせる ア別の有効手がある場合イ取らせて形を悪くするウ手番を握る

その駒を取られないように受けるア直接受けるイ間接的に受ける(飛角香の場合)ウ逃げる

 

思考手順は➀→➁→③だが、➀はすぐに判断できるので、実戦では➁→③の順番を意識していきたい。高段者の将棋を観戦していて高段者ほど➁取らせる手を多く繰り出す印象がある。逃げる一手の局面だと決めつけず、取らせることも視野に入れていきたい